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【tanuki journal】No.29 気に入ったものと、長く暮らす―。一期一会のヴィンテージのある生活。

2026.08.02

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨たち。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨たちが暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第二十九弾はYさん宅を訪ねました。新居の家具選びを進めるなかで、改めて北欧ヴィンテージの魅力に触れ、一つひとつの家具との縁を大切に重ねてきたYさんご夫妻。気軽に買い替えるのではなく、自分たちが心から好きだと思えるものを選び、その先の時間をともに過ごしていく。そんな考え方は、お住まい全体の心地よい空気感にも表れていました。今回は、新居に北欧ヴィンテージ家具を迎えられたYさんご夫妻のお宅を訪ね、心地よく暮らすためのヒントを伺いました。


-北欧ヴィンテージを知ったきっかけはございますか?

Yさん(奥様):北欧雑貨など元々興味があって、そこからいろいろなお店を見ていくうちにヴィンテージも素敵だなと思っていました。自宅を建てる際に建築士さんに家具の相談をしたところ、tanukiさんを薦められて伺ったこともきっかけです。その時に新居の家具は北欧ヴィンテージで揃えるという方向性に決まって、量販店の家具を置くイメージは全く浮かびませんでした。

奥行きと高さを変えられるエレベーターテーブル。
オーレ・ヴァンシャーのセネター3人掛け。
オーレ・ヴァンシャーのセネター1人掛け。
ハンス・J・ウェグナーのGE236に似たイージーチェア。
ヨハネス・ソースの6段チェスト。
ルイス・ポールセン VL45 RADIOHUS ポータブルランプ。
アルネ・ヤコブセンCITY HALL。

-今回はご新居に合わせて家具を揃えられましたが、現行品などではなく北欧ヴィンテージ家具を選んだ理由はありますか?

Yさん(旦那様):圧倒的に見た目やデザインですね。いろいろな家具屋を見てきましたがピンとくるものがありませんでした。あまり知識もないですし、単に出会っていないだけかもしれませんが、やはりその見た目が気に入りました。ヴィンテージではありますが、メンテナンスもとてもよく行き届いていて、これはいいなと思いました。

Yさん(奥様):当時円形のダイニングテーブルを探していて、いろいろな家具屋さんでも見つからなかったのですが、tanukiさんに行ったらローズウッド材のダイニングテーブルを見つけ思わずわー!あった!となりました笑。杢目もきれいですし、デザインが美しくこちらのテーブルに決めました。ここで食事をする際も杢目の美しさに見とれてしまいます。

カイ・クリスチャンセンのダイニングテーブル。
ヘニング・ケアヌルフのチェア。
カイ・クリスチャンセンのNo.42チェア。

-実際に使ってみていかがですか?

Yさん(奥様):幸せです笑。気持ちが豊かになりますね。

Yさん(旦那様):気持ちがいいですね。あのヨハネス・アンダーセンのサイドボードも、この幅の空間にどのような家具を置けばいいのか悩んでいたのですが、お店で見つけてこれはかっこいいなと気に入りほぼ即決でした。小物をディスプレイしたりレコードプレーヤーを置いたり、理想通りになり満足しています。

ヨハネス・アンダーセンのサイドボード。
グスタフスベリのベルサ。
デンマークのコペンハーゲンを拠点とするブランド「The Poster Club」のポスター。

-使用する上で気になるところはありますか?

Yさん(奥様):コーヒーテーブルの天板のシミはしょうがないですかね?

Yさん(旦那様):なにかコーティングしたほうがいいんじゃないかと話していたのですが、これも味になっていくと思うし私は気にならないです。

Yさん(奥様):輪っかのシミができないか少し心配ではありますが、これはこれでいいって思えばいいですね。ウレタン塗装のダイニングテーブルは気兼ねなく使えています。

オイルウレタン仕上げで納品させていただいたコーヒーテーブル。水分への耐性は完全ではないものの木の質感を残した仕上げです。

Yさん(奥様):家具は案外安いものでもある程度何年も使えるじゃないですか。気軽に買って別の気に入ったものが見つかってしまうと、使えるのに処分をすることになってしまうから、だったら最初から気に入ったものを買いたいと思っていました。

Yさん(旦那様):一回買ったら一生使うよね。気に入ったものを買わないと、と思っています。私はあれこれ悩まないタイプで直感で決めるタイプというのもありますが、ヴィンテージはすぐに決めないと次にいつ出会えるかわからない。気に入ったものを、そのタイミングで迎える。そうした一期一会の出会いも、ヴィンテージならではだと思います。


今回の取材を通して印象的だったのは、ご夫妻お二人ともが「気に入ったものを長く使いたい」という価値観を大切にされていることでした。流行や価格だけで家具を選ぶのではなく、自分たちが本当に心から好きだと思えるものを迎え入れる。そして、その家具とこれから先の時間をともに重ねていく。そんな考え方が、お住まいの随所から伝わってきました。また、北欧ヴィンテージの飽きの来ない普遍的なデザイン性はお二人の「気に入ったものを長く使いたい」という価値観に自然と重なり、より暮らしの豊かさにつながっていくのだと感じました。Yさん、このたびは素敵なお話をありがとうございました。

 

北欧家具tanuki 北島