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【tanuki journal】No.25 北欧デザインの今と昔が出会う場所。ヴィンテージが暮らしに深みを添える空間。

2026.02.21

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第二十五弾は、3Dパーススクール「essens」を主宰する西谷さんのお宅を訪ねました。学生時代に北欧三国を一人旅し、窯元や椅子の博物館を巡ったことから始まったという北欧好き。その原点を随所に感じる室内には、暖かみのある木材を配した印象的な壁面を背景に、現行品の北欧デザインを中心とした家具や雑貨、照明が心地よく並んでいます。そんな空間に、実はここ最近になって北欧ヴィンテージ家具を少しずつ取り入れ始めたという西谷さん。現行品を軸にしたスタイリングの中に、ヴィンテージをどう自然に溶け込ませているのか——その取り入れ方や感じている魅力についてお話を伺いました。


-北欧ヴィンテージはどのように知りましたか?

西谷さん:私は、学生の時に一人旅でフィンランドとデンマーク、スウェーデンに行ってから北欧好きが始まりました。その時はグスタフスベリやアラビアの工場に行ったりして器が”すごい好き”だなと感じて、北欧雑貨はそこからスタートしました。その後、デンマークの椅子の博物館に行ったところでさらに目覚めました笑。最初に購入したヴィンテージ雑貨はネットで購入したアラビアのカップ、家具としてはtanukiさんで購入したTチェアと照明でした。

フリッツ・ハンセン社リトルフレンドとアルネ・ヤコブセンのヴィンテージのTチェア。
レ・クリントのフロアライト、スノードロップ。
アラビア社のロスマリンC&SとアネモネC&S。
ホルムガードのベース。
Svend Aage Holm Sørensenのヴィンテージ照明。

西谷さん:先日購入したワゴンは、tanukiさんに伺った際に見た瞬間にビビっときました。本当に。青やネイビーが好きなので、まさにこれだと思って。全然買う予定がなかったのに好き!と思って買ってしまいました。今では最初からあったかのようにピタッと収まっています。

ロイヤルコペンハーゲン社のタイルを使用したハスレヴ社のワゴンとフリッツ・ハンセン社製ポール・ケアホルムのPK0。
ノーマン・コペンハーゲンのオブジェ。

-ポスターやライトとのコーディネートが素敵です。

西谷さん:実は、ポスターは前々からそこに飾ってあって以前からちょっと位置が高いなって思っていました。どうしてもスイッチと高さ合わせたくて。PK0を合わせていた時期もありましたが、空間が開いている気がして気になっていました。そこに購入させていただいたワゴンを置いて、ライトも置いたら立体感が出てちょうど良くなりました。

-実際に使ってみていかがですか?

西谷さん:本当に深みが増すというか、リッチな感じに一気になります。長く使われているのに古臭さを感じないし、置くだけでも空間に深みが出て、上手にミックスできるなという感じがあります。

-特にお気に入りの家具はありますか?

西谷さん:全部気に入ってますが、やっぱりPK0とワゴンの組み合わせが一押しですね。しなりがすごく良くて、ずっと座ってます。以前サイドテーブルとして使用してたリトルフレンドは安定感がちょっと怖かったのですが、今はこのワゴンにちょっとしたものを置けるからここに居る時間が増えました。

-そういえばテレビがないですよね。

西谷さん:プロジェクターがあるので、子供が見たいときなどに壁に映しています。いろいろ話したのですが、我々夫婦は元々テレビは見ないからいいかなって。その代わり庭を眺めようということで、ウッドデッキを作りました。テレビが無くても、全然困りません。

-家具のメンテナンスはされていますか?

西谷さん:実はまだしてないんですよね。Yチェアは買って2年経ちますが、背もたれがウォールナットなのでまだ汚れがそんなに気にならないですね。

西谷さん:ウレタン仕上げのダイニングテーブルを使っていますが、どうしてもツヤツヤした質感は違うなと思っていて、今は子供がいるから仕方ないと思いますが、いつかオイル仕上げのテーブルにしたいと思っています。

イルマリ・タピオヴァーラのドムスチェア。
笠木にウォールナットを使用したハンス・J・ウェグナーのYチェア。
GUBIのマルチライト ポータブルランプとKizu ポータブルテーブルランプ。
パイミオサナトリウムアニバーサリー、スツール60特別モデルのノベルティ。
Bloomingvilleのキッズトイ。
緑の壁が印象的な書斎でも北欧デザインなどを使用。
ハンス・J・ウェグナーのYチェア。
LE KLINTのBOUQUET5。
カイ・ボイスンのソングバード。
お子様の作品。

西谷さん:ヴィンテージは、現行品がある空間の中に何も気にせず取り入れられますし、本当に相性がいいなと思います。よく木の色揃えなきゃいけないとか言われますが、全部バラバラでもマッチするし、むしろたくさんあればあるほど、ごまかせるじゃないですが、馴染んでくれる感じがあります。ちょっと人が持ってないもの欲しいなみたいな人にはぴったりだと思います。次いつ出会えるかわからないので、いいものに出会ったら買う、買わなきゃと思ってます。ヴィンテージ買うときは、tanukiさんで買うって決めてます笑


今回訪れた西谷さん宅は、北欧デザインへの愛情と、ご自身の暮らし方への静かなこだわりが、心地良い空間として広がっていました。興味深いのは、実はここ数年で少しずつ北欧ヴィンテージ家具を取り入れ始めたという点です。現行品を中心とした室内に、選び抜かれた数点のヴィンテージがアクセントとして加わることで、空間の深みが増し、現行品だけで揃える雰囲気とはまた異なる魅力、奥行きやあたたかさを感じます。気に入ったものを暮らしの流れの中で自然に取り入れ、日常生活にすっと馴染ませる——。その取り入れやすさが北欧ヴィンテージの魅力なのだと改めて思いました。西谷さん、すてきな時間とお話をありがとうございました。

 

北欧家具tanuki 北島