【tanuki journal】No.27 “現地取材”暮らしを後回しにしない—。単身世帯の名作照明とアートの空間。
2026.04.25
北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第二十七弾はデンマーク現地の暮らしの様子をお届けします。今回訪れたのは、デンマーク北部に暮らすS氏のお宅。コンクリート打ちっぱなしのクールな外観が印象的なデザイナーズマンションの一室に、デンマークを代表する名作ランプやヴィンテージ家具が心地よく配されています。現代的なコンパクトな一人暮らしの間取りにも、デンマークデザインは寄り添い、豊かな生活に貢献し得る—。そんな可能性と一人暮らしにおいてもその生活空間を大切にするデンマーク人の価値観や美意識を改めて感じた取材となりました。


現行品のダイニングテーブルにヴィンテージのそれぞれデザインの異なるチェアを6脚配置。壁面には、他のデンマークの現地取材の際にも見かけたスリット入りの木製パネル。吸音性能がありながら、暖かい木の雰囲気も楽しめるため人気とのこと。現地では割と安価に手に入るという。




照明のコードにカイ・ボイスンのモンキーを吊るす遊び心が素敵。

寝室への入り口に一休みエリア。壁面のアートやサイドテーブル代わりに使用している容器のセレクトも素敵。






お部屋の一角は小物コーナー。
















すっきりシンプルな寝室。





デンマークの古い看板をインテリアとして設置。

部屋の床面積以上はあろうかというバルコニーにジャグジーを作っている最中という。


一人暮らしというと、ともすれば空間が雑然としがちで、日々の生活そのものが後回しになってしまうことも少なくありません。しかしS氏の住まいは、その先入観を心地よく裏切ってくれました。美しく整えられた空間、時間を経た名作家具、そして惜しみなく取り入れられた良質な照明たち。それらが無理なく共存し、暮らしそのものを丁寧に楽しむ姿勢が随所に感じられます。現代的な建築においても自然と馴染み、やさしさと奥行きを添えるデンマークデザインの懐の深さ。日常を大切にする文化の積み重ねが、ここまで美しい住まいを形づくるのだと、改めて「さすがデンマーク」と唸らされた取材となりました。S氏ありがとうございました。
北欧家具tanuki 北島