【tanuki journal】No.21 ”現地取材”陰翳礼讃に通じる美意識。デンマークヴィンテージが日本人に馴染む理由。
2025.12.29
北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第二十一弾はデンマーク現地の様子をお届けします。お伺いしたのは十年以上の付き合いになる家具ディーラーであるM氏宅。M氏の元で買付後にご自宅に伺わせていただきました。ヴィンテージ家具やアート作品、さらに金屏風までが調和した心地よい空間に、文化は異なれど深い部分でデンマークと日本に共通する美意識を感じる取材となりました。


まずはリビングエリア。1930年代のデンマーク製のソファにラタンの丸コーヒーテーブル、Atelje Lyktan社製Anders Pehrsonデザインのフロアランプ、鮮やかな色味が特徴の絵画をコーディネート。

金色の額縁と鮮やかな色味がお部屋に良いアクセントを与えています。




窓際にはアートや観葉植物を配置。

デンマークでのお宅取材時には、このようなアートの取り入れ方にいつも関心します。


コーナーに照明を配置。


ボーエ・モーエンセンのビューローをデスクとして使用中。




デンマークでよく見かける暖炉のおかげで、外ではダウンの季節でも室内は半袖で過ごせます。



暖炉横を通過すると緑の壁が印象的な部屋へ。

家主のセレクトで緑のペンキを塗ったとのこと。まさか出会うと思いもしなかった日本の金屏風との相性も良い。陰翳礼讃に通ずる「影」の美を感じます。






ダイニングエリアへ。カントリー調のダイニングセットでシンプルにまとめられています。











キッチン横のポスターとテーブルランプ。赤いお盆が良いアクセント。




ヴィンテージ家具やアート作品、観葉植物が心地良くコーディネートされた空間にたくさんのヒントを得た取材となりました。当店で扱う1950~70年代のデンマークヴィンテージ作品を中心としたコーディネートではないものの、アートをはじめとしたさまざまな要素が心地良くまとめられた空間には、豊かな生活のヒントが満ちています。特に注目すべきは金屏風や金色の額縁の絵画を取り入れ方。谷崎潤一郎が『陰翳礼讃』の中で語った、暗がりの中における日本人古来の美意識”暗がりの中で輝きを際立たせる感覚”とも共通し、深い所でデンマークと日本の美意識における共通点を感じます。そのような共通する美意識があるからこそ、北欧デザインはすっと我々日本人に馴染むのではないかと改めて感じました。素敵なインテリアを見せていただきありがとうございました。
北欧家具tanuki 北島