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【tanuki journal】No.20 北欧ヴィンテージ家具と雑貨が暮らしに溶け込む-温もりある家族の暮らし

2025.11.23

北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第二十弾はHさん宅を訪ねました。北欧ヴィンテージ家具が栄える空間を目指して建てられたご自宅には、それぞれストーリーを持った北欧ヴィンテージ家具や雑貨達がリビングダイニングを彩っています。北欧ヴィンテージとの出会いから、小さなお子様達との暮らしまでいろいろ伺いました。


-北欧ヴィンテージはどのように知りましたか?

奥様:私はありきたりなのですが、かもめ食堂にはまってしまって笑、かもめ食堂をきっかけに北欧の雑貨がかわいいなと思うようになり、一人旅でフィンランド現地の蚤の市で雑貨をいくつか買ってきたというのが最初のきっかけです。その後、お友達と一緒にスウェーデンや新婚旅行でデンマークなど訪れた際にも、雑貨を買うのが楽しくて、いくつか買ったりしてきました。スウェーデンの蚤の市ではお鍋やカッティングボードを購入しました。鍋は値切るすべもなく少し高かったのですが、今でも手元に残っています。単にレトロという感じではないデザインが気に入っています。

 蚤の市で購入したフィンランドの琺瑯メーカーFINEL社のVEGETAシリーズのお鍋。
ミナペルホネンのトレー。
リサ・ラーソンのライオンと鳥。

旦那様:私は妻と結婚してから、お互いの物を持ち寄った時に知りました。元々いいものを長く使いたいという思いがあったのですが、北欧ヴィンテージはまさにそういう感じがして、妻が好きなものは自然と私も好きになっていきました。

ミナペルホネン/皆川明氏のポスター。

奥様:北欧ヴィンテージの家具としては、一人暮らしをしていたときに中古家具屋さんで購入したチェアがたまたまスウェーデンのもので、木の質感や雰囲気がいいなと思ってその時家具に興味を持ちました。

Johanna Gullichsenのクッションが乗ったチェアが最初に購入したスウェーデン製のチェア。
ハンス・J・ウェグナーCH-33にミナペルホネンのタンバリンのファブリック。
ルイスポールセンのラジオハウス。

旦那様:結婚して一緒に暮らし始めて家具を揃えようとしたときに、最初は目黒のお店を見に行ったりしたのですが、住まいから遠いため近隣でお店がないか探したところ北欧家具tanukiさんを見つけて今に至ります。tanukiさんで最初に購入したブックシェルフは今でも使用しています。

当店にて最初にご購入いただいたスウェーデン製のブックシェルフ。丸い把手がかわいい。
リサ・ラーソンのマジシャン。
リサ・ラーソンのセーターときつね。

旦那様:仕事の関係で一時期は横浜に住んでいましたが、子供の進学のタイミングでちゃんと家を建てて定住したいなと思い、元々住んでいた埼玉で住宅を検討し始めました。

奥様:そういうタイミングでtanukiさんでこのダイニングテーブルに出会ってしまって、二人とも一目惚れして購入しました。この段階で家をどうするかまだ決まっていなかったので、元々持っていたスウェーデン製のチェアとこのダイニングテーブルをはじめとしてtanukiさんで購入したそのほかの家具達が引き立つようなプレーンなお家を建ててくださいと工務店さんに依頼しました。

オールチーク材仕様のハンス・J・ウェグナーのダイニングテーブルAT312。
Fine Little Dayのクッションカバー

旦那様:建売も当時は検討していましたがどうしても妥協できない部分があったりして、なるべく自然に近い素材を使用して、吹き抜けなどもなくシンプルなデザインにしたかったので注文住宅を選びました。キッチン回りは妻がメインに使うところなので、妻がクロスの色味などを決めました。小さいサンプルしかなかったのでとても難しかったです笑

奥様:キッチン裏のクロスの色は北欧ヴィンテージが栄えるような色味にしました。ヨハネス・アンダーセンのサイドボードは食器棚として使用していますが、このサイドボードを使いたかったのでキッチンには吊戸棚などは作りませんでした。

ヨハネス・アンダーセンのサイドボードはカップボードとして使用。
コーヒーいただきました。ありがとうございました。

奥様:だんだん家族が大きくなってものも増えてくるとこの容量だと足りなくなるかもと迷ったりしたのですが、ものをたくさん管理するのが得意でないので、ここに収まるだけにしようという考えになりました。

-実際に住まわれていかがですか?

奥様:北欧ヴィンテージ家具は空間にマッチしていますし、温かみを感じながら暮らせるのですごく幸せです。tanukiさんで購入したメインのブックシェルフも、全体的に直線的なデザインですが、脚が楕円だったり把手は丸くなっているので、空間も柔らかくなります。ひとつ置くだけでも空間が素敵になるので、そういったものに囲まれる幸せ、喜びはありますね。

-小さいお子様もいらっしゃいますが、メンテナンスはされていますか?

奥様:子供がいると何か落として傷つけたりとか、家具をかじってしまったりそういうタイミングが定期的に訪れるんですよね笑 そういうタイミングで気になったらちょっとずつ行うようにしています。ブックシェルフの本を全部出して全体をメンテナンスという大がかりなことはなかなかできないのですが、気が付いたときにちょこちょこ行っています。

旦那様:オイルメンテナンスは私がほとんど行っていますが、そんなにわずらわしさを感じることもなく、艶が出てくるので楽しく行っています。

奥様:購入したての頃は美術品を買ってしまった!と緊張しますが、だんだん生活に馴染んできて、傷ついてもまあいっかなという気持ちで接しています。tanukiさんはメンテナンスをしっかりしている印象で、いつも安心して購入しています。買って後悔はないですね。長く使えますし。今後は大きい家具はあまり置けないので、アートや北欧の雑貨を楽しみたいと思っています。


Hさん宅で見た風景は、北欧ヴィンテージが暮らしに溶け込むことで生まれる心地よさそのものでした。家具や雑貨は、ただ置かれているだけではなく、生活を共にするパートナーであり、日々の生活をより豊かで幸せなものにしてくれる大切な存在。そんな家具たちとともに過ごす時間は、きっとこれからもHさんご家族の暮らしに温もりを添えていくことでしょう。そんな家具達との出会いをお手伝いできうれしく思います。いつも当店のご利用誠にありがとうございます。今後とも引き続きよろしくお願い致します。

北欧家具tanuki 北島