【tanuki journal】No.8 ”現地取材”アートと名作家具の空間
2025.02.14
北欧家具tanukiにて取り扱う北欧ヴィンテージ家具・雑貨達。今から50~70年前に作られた作品達は今もなお現代の生活を彩り豊かさや温かみを与えてくれます。当店で出会いを果たした家具・雑貨達が暮らしの中でどのように取り入れられているか、お客様宅を訪問・取材し心地よい暮らしのヒントを探る【tanuki journal】。

第八弾はデンマーク現地の様子をお届けします。お伺いしたのはデンマーク北部の都市在住のJ氏。過去に一度お宅を訪問させてもらい、そのコーディネートセンスに衝撃を受けたご自宅に改めてお邪魔しました。地上のワンフロア+地下の寝室というコンパクトな構成ながら、家具やアートがゆとりを持ってコーディネートされていました。




まずは玄関を抜けるとダイニングエリア。ボーエ・モーエンセンのダイニングテーブルやキャビネット、シバスト社やアルネ・ヤコブセンのチェア、ヴィルヘルム・ラウリッツェンのラジオハウスなどと共に観葉植物や鮮やかな青色が目を引くアートがよいアクセントになっています。オーク材を中心としたコーディネートもナチュラルな雰囲気で素敵です。




窓際にはボーエ・モーエンセンのBM62と共にアートを配置。




ボーエ・モーエンセンのチェストの上にもさまざまなアートを配置。書籍の上に小物を置くディスプレイ方法は取り入れやすそう。



ダイニングエリアの反対側にはシンプルで美しいキッチン。







クリスマスシーズンにお伺いしたこともあり、本物のモミの木のクリスマスツリーがたくさんのプレゼントと共にコーディネート。








リビングエリアにはルイス・ポールセンのコントラストやボーエ・モーエンセンのスパニッシュチェアやベンチ、ハンス・J・ウェグナーの貴重なJH-539スツールなどと共にさまざまなアートを配置。先日訪ねさせていただいたお宅でも見かけたスリットの入ったウッドパネルがより暖かみのある雰囲気に貢献しています。










地下にある寝室に降りる途中にはチェアのオブジェ。J氏曰く壊れたチェアを切ってみたとのこと。




半地下の一室は寝室として使用。イェンス・H・クイストゴーのイージーチェアStokkeやナナ・ディッツェルのModel 115キッズチェア、アイナー・ラーセン&アクセル・ベンダー・マドセンのマガジンラックなど家具から小物まで名作がたくさん。






今回は2度目の訪問となったJ氏宅。最初に訪れた時と同じくそのコーディネートセンスに感銘を受けっぱなしで、たくさんのアートに囲まれなんだか脳の普段使っていない部分がうずうずして未開拓の感性を刺激されたような体験でした。J氏の確かな審美眼で選び抜かれた家具やアート、そして丁寧なディスプレイは、コンパクトな空間ながら豊かな広がりを感じさせてくれます。北欧ヴィンテージ家具はチーク材がメインではありますが、このようなオーク材を中心としたコーディネートも素敵でとても参考になります。各所に飾られたアートやヴィンテージ家具は、歴史を感じさせるだけでなく、現代のライフスタイルにも見事に調和していました。デンマークの美しいデザインが、日常の暮らしを豊かに彩ることを改めて実感した時間でした。J氏ありがとうございました。

北欧家具tanuki 北島